Postfixでの複数ドメインの管理

フレッツADSLでダイナミックDNSを用いて独自ドメインを運営していますが、 持っていたドメインがいくつかあるのでそれらを一台のPCで管理しています。
Webに関しては昨日のApacheのVirtualHost機能を利用して、http://www.shioji.jp/ へのアクセス、http://www.touya.jp/へのアクセスを分けて表示するように 設定しています。
このPC自体はもともとclare.shioji.jpというホスト名にしてあり、以前にも 書いたようにlocalでのmailの配送はすでに動いています。
今回は同じPCでhoge@touya.jpあてのmailも受け取るようにします。

Postfixで複数ドメインを管理するにはvirtualというfileに管理するドメインを 書く必要があります。
Debianの場合は/etc/postfix/virtualにあり、現在は以下のようになっています。
touya.jp                anything
postmaster@touya.jp     postmaster
papa@touya.jp           shioji
mama@touya.jp           yaeko
tonton@touya.jp         shioji, yaeko
@touya.jp               shioji
virtualを書き換えたら、postmapコマンドを使って、データベース化します。
# postmap hash:/etc/postfix/virtual
Postfixでこの機能を使う場合main.cfのmydestinationに受け取るドメインとして touya.jpを加える必要はありません。
そのかわり、このvirtualファイルを処理するため、mail.cfに以下の一行を 加えます。
virtual_maps = hash:/etc/postfix/virtual
最後にpostfixをreloadします。
# /etc/init.d/postfix reload
virtualファイルの意味ですが、最初の「touya.jp anything」は Virtual hostとしてtouya.jpを使うよという宣言みたいなもんです。
続いてtouya.jpドメイン宛のmailをどう振り分けるか指定します。
上の例ではpapa@touya.jp宛はこのHostのshiojiに、mama@touya.jpはこの Hostのyaekoに配送されます。
「@touya.jp shioji」はここで指定した以外のhoge@touya.jp宛はshioji に配送するという意味です。